◇其の五
堂宮の化粧材は欅・桧やカナダ桧(米ヒバ又は米草)など色々有りますが、この御本堂は向拝の部分(欅材)を除いて杉材を使用しています。
杉材は色が揃い難いのが難点ですが、産出量が多く単価が押さえられるのが利点です。
床は御内陣を除いてバリアフリーになっており、今や一般化しつつあります。
また、長押や廻縁などは長ければ長い程仕事がしにくいものですが、出きるだけ一本通しにしてあります。これは少しでも建物の剛性を高めるのと、見た目の美しさを考慮しての事です。
そして千年の古より受け継がれてきた建物に対する過大な外力を受け流す架工を基本に、現代の補強金物を併用して更なる安全性を目指しています。
しかし我々が最も心を砕いているのは複雑な組物や彫刻で飾りたてる事では無く、その堂宮の建物としての姿を大切にする事です。
代々伝承されて来た計算方法で屋根の流れや軒の反りを算出し、それらを組み合わせ溶け合わせる。
理論だけではなく、身をもって技術を習得して来た・・・
堂宮大工だからこそ出来る仕事なのです。我々は職人集団です!
杉材は色が揃い難いのが難点ですが、産出量が多く単価が押さえられるのが利点です。
床は御内陣を除いてバリアフリーになっており、今や一般化しつつあります。
また、長押や廻縁などは長ければ長い程仕事がしにくいものですが、出きるだけ一本通しにしてあります。これは少しでも建物の剛性を高めるのと、見た目の美しさを考慮しての事です。
そして千年の古より受け継がれてきた建物に対する過大な外力を受け流す架工を基本に、現代の補強金物を併用して更なる安全性を目指しています。
しかし我々が最も心を砕いているのは複雑な組物や彫刻で飾りたてる事では無く、その堂宮の建物としての姿を大切にする事です。
代々伝承されて来た計算方法で屋根の流れや軒の反りを算出し、それらを組み合わせ溶け合わせる。
理論だけではなく、身をもって技術を習得して来た・・・
堂宮大工だからこそ出来る仕事なのです。我々は職人集団です!